教習所ライフ
先週の仮免検定はキャンセルした
前日のバイト終わりに島さんに誘われバイトの人らと串カツ屋で2時まで飲んだからその後、6時半に起きるなんて俺にはできない
なんでアンナにあさ早えんだよ
島さんに全部おごってもらってしまったしすげぇ楽しかったから仕方なし
今日はちゃんと早朝に起きて検定に向かった
午前の技能は受かった。まぁ誰も落ちてねぇんだから当たり前か
午後の学科はだめだった。一週間後またやり直しだ
午後の結果がでるまで待合室でスラムダンク読んでたら
前の席から変な音がする
同じ大学生のようなメガネが風景か動物の写真集を眺めながらうなってる
ぼそぼそと独り言をこぼしながら時々感嘆をアゲテる
怒らせたら怖い人ってああいうやつだよな
教習所にバスが着いて、大学生が7人ぐらい入ってくる
その中の一人は薄ら笑いを浮かべながら口をもごもご動かしている
目の焦点が合ってないように見える
前にも見たことあるメガネだ
あのメガネにはどんな世界がみえてるんだろう
結果が出たので帰る
教習所のバスがでるまであと50分もある
スラムダンクの続きを読む
文字が少ない漫画は好きだ
かといってストーリーが薄っぺらいのは嫌いだけど
タバコ吸いに外に出る
ふつーに寒い。9月とは思えねぇ
戻ると教習が終わった時間になったんで人がいっぱいだ
空いてるイスを探し座る
目の前には独り言男
手を下敷きにしてルーズリーフに何か熱心に書いてるから覗いた
化学式を楽しそうに書いていた
やっぱり一人でしゃべってる
隣の大学生に話しかければいいのに
勉強熱心なンだな彼は
まじで怖い
彼らはいつからあっち側の世界にいったんだろう
こっち側に帰ってくる気はあるのか
彼らには、酒飲んでくだらない事で朝まで笑い合う人はいるのかな
素敵だな、手繋ぎたいなって思わせてくれる女の子はいるのか
あっち側に行ってしまった人間には世界がどう見えているの
おれだっていつか、あっち側に行ってしまうかもしれない
少なくともモンキーマジックの空はまるでとか聞いて
いいなぁさわやかだなぁ
なんて思ってるうちは大丈夫だと信じてる