ベロニカは死ぬことにした
ベロニカは若くて、かわいくて、自分が望む仕事についていて、男にも困っていなかったにも関わらず自殺を図る。
大量の睡眠薬を飲んだが、隣人に発見され、治療受け回復し、自殺は失敗する。
結果、彼女の心臓はダメージを負ってしまい、長くは生きられないことを宣告される。
彼女は残り少ない命の中で生きることについて精神病院の中で再び考え始めた。
今の自分も満たされた暮らしをしているが、将来に希望を見いだせず。いつかやってくる死の時まで何を目標に生きていけばいいのか分からない。
周りの大学生を見ていても、なんとなく大学に進学し、周りがそうだからと、就職活動をし、この売り手市場の中で比較的簡単に自分の納得のいく企業から内定をもらっている。
今の学生(昔もそうだったかもしれないけど)は満たされた生活の中で、いつかベロニカのように目的を見失い自殺を図りかねないと僕は思う(少なくとも自分はそう)
これからの人生を考えた時にこれ以上良くなる展望が見えない時に、人は自殺をするのだと何かで読んだ。
僕は今のところ今後の人生が良くなる見込みはない。
大学では気が合う友達が数人はいるし、週に一度は集まり、しこたまお酒を飲み、
どうでもいい事でげらげら笑う。
昼過ぎまで眠り、好きな映画を見て、適当にバイトをして、時々旅行に行く。
好きな時に好きなように行動する。
だらけた日々に味をしめてしまった。
こんな生活が許される、大学生という身分。来年以降の自分はどうなっているのか。
今後の人生でこれ以上素晴らしい時間を過ごせるのかなと感じる。
なぜ生きるのか
今のところは、残された人に迷惑がかかるから
これ以外に理由がない。
両親は僕がすべてだから、僕が死んでしまったら彼らも死んでしまうだろう。
これが目に見えてる以上とりあえずは親が望むように生きようと思う。
他にも生きる目的があるとは思う。
それがなんなのか、考えながら残りの大学生活を送る。