自殺する前に見てほしい

自殺防止ブログ 一歩踏みとどまろう

ムーンライト

ネタバレ

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見終わった瞬間の感情は「もう終わり?」だった

途中で少し寝たからかもしれない

寝たのはつまらなかったからではなく単純に疲れてたから

ララランドと競った映画って言うことで期待しすぎた所もある

 

ゲイの黒人の少年 シャロン成長ストーリー

彼は母子家庭で育ち、母は薬漬け

気弱な性格から学校でも酷くいじめを受ける

ここだけでもぼくは涙が出そうになる

そして彼に手を差し伸べるフアンとテレサ

 

母が薬のせいで感情が不安定。突然怒鳴りだす

そんな様子を見てまだ幼いシャロンの感情は行き場を失いただ自分の中で巡る

 

感情も吐き出し方が分からないシャロンは他人との付き合い方が分からない。どうすればいいのか分からない。孤独な存在

 

フアンとの出会いが彼を変えていくのかと思いきやフアンはあっけなく死ぬ

 

彼が自分を出せるのはテレサとケヴィンだけ

 

思春期を迎えたシャロンはいっそう自分が分からなくなる。周りは異性と性的な付き合いを覚えていく中、性的な感情をぶつける相手もなくソッと自分の内にしまうしかないのだ

 

誰にも相談できずに、自分の感情は沈めることしかできないが外からのストレスは続く

ヤク中の母から理不尽にぶつけられる怒り、過激化するいじめ

ある日シャロンの感情は爆発する

 

少年院を出たシャロンは姿も中身も(僕たちから見れば)変わった

ドラッグの売人になってしまった

 

 

フアンがゲイについて説明するときのあの表情は忘れられない

 

ヤク中の母親がシャロンを怒鳴るあの表情

 

いじめられ続けたシャロンが復讐するしかないと覚悟した時

 

誰もが一度は体験した事があるはずだ

 

伝えなくちゃいけないこと、それも濁すことなくはっきりと、でもそれを伝えれば相手は酷く戸惑い、傷つく事が容易に想像できる、そんな葛藤

 

肉親に怒鳴られた時、自分が心を許していたはずの人間に向けられる怒りの表情を見た時

 

行き場のない感情が爆発しそうになる時

 

他人と接していく中で常に円満に関係が進む事なんてなくどこかでひどく悲しい瞬間は生まれる

ムーンライトの物語には誰もが共感できる悲しい瞬間が散りばめられていたと感じた

 

黒人だからゲイだからそういうマイノリティがテーマの映画という印象は強く受けなかった

 

それでも夜は明ける、クラッシュと並べられると違和感を覚える

 

だからこそ物語の終着点が見えなかったし、これで終わりかっていう思いが真っ先にきた

 

 

 

総評 星5つ